勝手気ままにショートエッセイ

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原発の延命について考えてみた  延命の可能性はあるが全てのハード・ソフトの寿命をチェックしないといけない

福島第一原発の事故後、原発の運転期間は「原則40年、最長60年」と規定されていますが、4月27日、安全審査などで原発が停止した期間を除外し、60年を超える運転を可能とする法案が衆院本会議で賛成多数で可決されました。

 

そこで、原発の延命について考えてみました。

 

例えば、原発建屋の主要な構造を考えれば、

  1. 原発建屋はおそらく鉄筋コンクリート造(RC造)だろうから、調べると、RC造の建物の耐用年数は47年であるが、良好なメンテナンスを行えば100年以上もつと言います。鉄筋コンクリート造の部分に限れば60年超の使用も不可能ではないようです。
  2. そこで大事になるのが良好なメンテナンスを受けたRC造であるかのチェックとなるのです。

 

原発の運転期間の延長では、原子炉格納容器、各種配管、制御機器などさらに数多くのハード部分の構造について、1.部材の耐久性、2.チェックの方法について検討が必要となるでしょう。

 

全ての部材について60年超の使用が可能になるのでしょうか。

そのまま使用できない部材でも交換できるものは交換するのでしょうが。

 

また、ソフト部分では、コンピュータソフトにも世代交代があり、60年超もサポートされるとは思えませんが大丈夫でしょうか。操作する方も学習していない古いOSやコンピュータ言語を扱えるでしょうか。

 

マンションの長寿命化工事の調査でも、すでにコンクリートの酸性化が進み、躯体内部の鉄筋が錆びて膨張し長い亀裂が走っていることが指摘され、「残念ながら」と最終宣告されることがあるそうです。

 

こうした審査が厳格に行われることが安全に繋がっているのです。

 

その任務に当たる原子力規制委員会の動向には注目して行きたい。